感情アウトプット

オタクが感情を整理するために書くブログ

2021年6月にFF14をはじめた光の戦士の追憶行

これは、ネタバレNG過激派*1な物語没入型人間によるFF14の旅の記録です。
蒼天までのネタバレあります。

 

FF14のことが大好きで否定的な意見は一切聞きたくないよっていう方は見ないでね。

あくまでも、こういう人もいるんだな程度に読んでいただければ幸いです。

 

 

書き手のこと

過去、同人活動やコスプレを嗜んでいた現アイドルオタク。男女問わずカップリングが好きな人でもあり、夢女です。ライブや舞台で推しをみたり、遠征旅行に行ったり、友人と美味しいものを食べることが生きがい。物語を考察するのが好き。「推しに誠実であれ」をモットーに、公演やライブへの参戦だけではなく、雑誌やラジオ、テレビ番組など出演したものにはすべてにアンケートや感想を出し、ファンレターを定期的に書くなど、1つのことに夢中になるとまっしぐらなタイプ。最近、推し活のためにしている貯金が、自分用の貯金を超えました。

 

FF14をはじめたきっかけ

はじまりは、何かに夢中になれなくなっていること に気づいたところからでした。
コロナ禍で、推し活ができなくなったり、友人と食事をしながら趣味の話をしたり、
ちょっとおめかしして美味しいものを食べに出かけたり、一人旅して町の人と交流したり、そういう「自分が楽しいと感じること」が、できなくなりました。
いろんなことを我慢して、いつかいつかとこらえているうちに、
気が付いたらぱったりと、何かに夢中になることができなくなっていました。

これはまずいぞ

そんな、なにか情熱を注げるものを探そう!という途中で出会ったのが、FF14です。

きっかけはTwitterで見かけたSS*2や、最近FF14に復帰したという方のレポート。
レポートを見て、旅のような人とのゆるやかな交流が味わえるかもしれないと思い、スクショを見て、素敵で面白そうでこんな撮影してみたいと興味を持ちました。

そこから色々調べて、グラフィックの美しさが作り上げる世界の広大さ、FFという大きなコンテンツだから簡単にサ終とはならないだろうという安心感*3から、FF14をはじめることにしました。

 

旅のはじまり

まず冒険者っぽいキャラを作ろうと、好みの男性をキャラメイクし*4弓術士*5を選んでグリダニアに降り立ったのが2021/6/27。空いた時間をすべてFF14に捧げる勢いで進めて、気づいたら蒼天のイシュガルドの終盤まで来ました。

そう、何か夢中になれることを探そう!という計画は成功し、

見事毎日プレイするほどハマったのです!!やったね!!!これだよこれ!!!

メインクエスト以外のクエストからその街生きる人の生活が見えてきたり、土地や国、名前や種族の歴史や文化を知ったり、蛮族クエストで種を超えた交流を楽しんだり、物語を進めていくにつれて、好きなキャラクターもできました。

ウ族の村に住みたくなったり、海雄旅団にときめいたり、トリプルトライアドをやりこんだり、テイルフェザーの猟師になりたくなったり、詩人ジョブクエで転げまわったり、蛮族側の事情を知ったり、グナース族の村に居ついたり、モーグリにこき使われたり…

目に映るすべてが新しいワクワク感、
いろんな種族や考え方の人たちが入り混じる異国感、
全てが新鮮で、光の戦士と一緒に冒険することが毎日の楽しみになっていました。

 

推しの死

唐突に、推し、オルシュファンが死にました。

突然何も語ることなく訪れた別れが、まるで現実で起きた死との遭遇の追体験であったことや、死の原因が光の戦士の不注意であるかのように解釈できることもあり、なかなか堪え、それまで毎日プレイしていたFF14を2日*6ほどお休みしました。

これまでも、人が死んでいく作品を見てショックを受けることもありましたが、自分が存在しない作品世界のことだからと時間がたつにつれて客観的に受け止めることができるようになり、時間が解決してくれていたように思います。ただ、MMORPGの場合は自分がいる世界での出来事になってくるので、自分と相手の関係性があるからこそ衝撃も、悲しみも深い。

イゼルの死

死で決着をつけるのではなく、時間をかけて癒していきたかった。ちゃんと言葉で会話したかった。でもエスティニアンには伝わっていたならいいのか*7

エスティニアン乗っ取り、からの失踪。

ニーズヘックに乗っ取られるフラグはひしひしと感じていたので、
まず生還したことに安心したものの、失踪…別れを言わせてくれー!!!

その後の「死んだ者のために」というニュアンスの多用や、何かを語ることなく亡くなった者の想いを勝手に解釈したり、他者が行動するための大義にしたり、会話に沢山出てくるのも、何度も死んだ事実を突きつけられ、苦しい苦しい。

せめて頻繁に話題に出さないでもらえたら悲しみを思い出さずに済むのに、
何度もえぐってくるとは憎いぞ教皇庁

そして、パパリモ消失。

パパリモが自分の気持ちを明確にして離脱したことが救いではありましたが、これにより私の好きなキャラは全員、目の前から消え、どうやっても会いに行けない状態となりました*8

うん…OP画面の漆黒のイラストにいないの…
なんとなく不穏に感じていたんですけど…うん…

特にパパリモは一番最初にグリダニアで出会ったときからずっとずっと好きだったキャラクターで、イダとパパリモの関係性も大好きだったため副反応がひどく、数年ぶりに推しの死をきっかけに仕事を休み、どうにもできない感情を整理するためにこの文章を書いてます。

 

決意と禁断の扉

「やっている事は所詮は戦い、この先も誰かの命が犠牲になるだろう」

マトーヤ様の言葉の通り、このまま旅を続けても誰かが死ぬでしょう。
そして恐らく、好きなキャラの死を何度も突き付けられる。

何より、気が付いたら純粋にストーリーを楽しむことができなくなっていて、
この先どうなるんだろうというワクワクや、戦闘が上達したことや人と出会うことよりも、いつネタバレを踏むかもしれない、好きなキャラが死ぬかもしれないという怖さと悲しみの方が強くなっていました。

趣味は楽しくしたい。

こうして、このままだと精神衛生上よろしくないと判断したため、初めて、先輩に先の話を聞きました。聞いたのは具体的な内容ではなく、死者のペースと、蛮族クエストがハッピーエンドかということ。

語りすぎず、適度に教えていただいた先輩、本当に、本当にありがとうございます。

 

おかげでこの先を続けようと思うことができました。今後もこのペースで大事な人たちが死んでいたらもう本当に無理だろうと思っていたのと、蛮族の村も焼き討ちにならないことを聞けて安心しました。好きになったキャラは全員死にそうな気持がしていたし、これ以上運営を疑いながらプレイをするのもつらい。過去に卒業していった先輩たちのことも知ることができてよかった。

 

久しぶりに何かに夢中になることを教えてくれたFF14

歓迎して遊んでくれたり、教えてくれた先輩光の戦士の皆様、ありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

 

感想まとめ、これからはじめるのに悩んでる方へ

楽しいところ(ネタバレなし)

  • グラフィックが美しい!

とにかくグラフィックが美しい!景色が壮大!
遺跡や不思議なクリスタル、その地形がどうしてできあがったのかなど、歴史的背景もしっかり作り込まれているので、いろんな人の話を聞きながら地域への理解を深めていけることも楽しかったです。

  • 音楽がいい!

そのフィールドや土地にあうというだけでなく、どういった場面でそこに訪れるのか考えられたような、気持ちに寄り添う曲や音が沢山あります。ゲーム画面を閉じても、音楽を聴くだけで情景や思い出が思い浮かぶ…個人的に、音楽だけではなく、蛮族やモンスターの足音とか、ギャザクラの時の効果音も好きです。はいてる靴の音や地面によっても音が変わるんですよ、聞いてほしい。

  • 生き物がいい!

敵として出てくるモンスターも、ちゃんと地形や環境に合わせた生き物として存在していて、クエストでの依頼内容もあいまって生態系を感じるところが非常に魅力的でした。怖くもあり、どこか愛嬌もあるモンスターもたくさんいます。私は好きなモンスターの好きなしぐさを撮影するために30分待機しました。細かな動作をしているのでぜひ見てほしいです。

  • 新しい出会い、一期一会の楽しみ

「初見です」というとダンジョン終わりに「楽しんでください~」と言ってくれる優しい人たちとの出会いや、同じ洋服を着ている方と出会って一緒に写真を撮ったりするノリは、オンラインゲームならではの楽しみだと感じました。フェローシップという、大学のサークルみたいな、自由に参加できる団体活動に参加したり、いろんな人と交流もできます。素敵な方にも沢山出会いました。普段の自分ではない姿で沢山の人とゆるく出会える、FF14じゃなければ出会えない方との一期一会が確かにあります。

楽しかったこと(ネタバレあり)

旅の思い出をメモしていこうと思ってたんですが今はちょっと気力が足りないので気が向いたら追加していきます。

もはや私の本編であったといっても過言ではないレベルではまりました。 リーヴ権いくらあっても足りない。蛮族クエストの話いくらでもしたい。 蛮族とは何をもって蛮族なのか、私があの世界に生きるNPCだったら、 間違いなくその道を歩んでいたと思います。 蛮族クエストに出てくる彼らは、想いの内容は違えどみんな純粋で、 こちらもあたたかな気持ちになれました。 グナース族のことをカニミソが美味しそうっていってたテイルフェザーの猟師は正座ね。

 

  • SS撮影

最初の興味のきっかけの一つでもあったSS撮影、非常に楽しく、満喫しました。ありがたいことにご祝儀で装備をいただいたりしたおかげもあって、行く先々でとにかく撮影しまくりました。ダンジョンクリアしたあとの記念撮影も楽しかったな。



つらいところ

  • 人が沢山死ぬ

これまで歴代FFもそこそこプレイしてきましたが、とにかく他作品と比較してもそこそこのレベルで人が死にます。*9味方も敵もNPCもモブも死にます。その辺のクエストで一回一緒になった程度の市民などは、後日別の人との会話一行で死んだことを告げられたりします。推しを作るタイプの人は覚悟した方がいいです。

  • ネタバレとの戦い

初めては1度きりなので新鮮な気持ちで驚きを味わいたく、ネタバレを避けてプレイしていました。

しかし、世は大SNS時代。

好きなキャラができたりして同好の方を探そうとしても、キャラ名を検索バーに入力するとサジェストでネタバレされます。ネタバレ自衛歴の長い私は、過去の経験から検索をしていなかったのですが、検索するとやはりサジェストで真実を浴びることになったので、その選択は正解でした。検索こわいね。googletwitterもpixivも危ない。

また、FF14には、他人と協力しなければならないダンジョンや討滅があり、道中の仕掛けや戦闘手順が複雑であったり、暗黙のルールが存在していることも多く、予習をしないで挑むハードルは高いです。そして予習をするとボス名などでネタバレを踏むことも多々あります。どうすればいいんだ???

自分は、自衛レーダーが働き絶対ここは予習したらまずそうと判断した時だけ、諸先輩方にお越しいただきなんとかクリアしていましたが、もし身近に頼れる先輩がいる場合は同行してもらった方がいいと思います。

  • 人により進度が違うことによる孤独

これはオンラインゲームなので仕方ないとは思うものの、一番きつかった部分です。
ストーリーへの感想、驚き、喜びや悲しみを、共有したり語ったりすることの難しさ。
アニメや漫画であれば、みんな同じ進度にいることが多く、同じ作品が好きな人と先を予想して盛り上がったり、放送や公開直後に、衝撃的な展開に対する感情をわかちあえることも多いと思います。*10

ただ、オンラインゲームの場合はどうしても、「この先どうなるのか?」という想像話は答えを知っている人が多くてやりにくく、プレイ時間も個人で異なるため、新鮮な感情を共有することが難しいです。感情爆発型のオタクは、どうにもならない感情を話す先がなくこじらせて自滅する可能性がります。ストーリーや種族やキャラクターの話などをするにも、善意で先で知りえる情報を教えてくれる方がいたりして悩む…ということもありました。

また、FF14は非常に長いゲームで既にコミュニティが仕上がっている状態なので、旅行というよりは移住に近い感覚があります。内輪ノリに近い前提や言い回し、特定キャラの扱いなどが存在し、それらがわかり馴染むようになるまでには時間がかかると感じました。

 


そんなこんなで、蒼天までの記録でした。長々と追憶行を読んでいただきありがとうございます。今日も明日も空は青くてナンカの卵はうまい。

 

エオルゼアに、光の戦士たちに幸あれ!



…それはそれとして、メインストーリーやらなくても街ブラできるような旅行者体験モード、欲しいな。

*1:ストーリー上の展開はもちろん、どこにどういったクエストがあるのか、現在私がプレイしているのがどの辺のストーリーのどの位置にあるか、あともう少しで展開があるか、まは「●●を早くやってほしい」などという未来に何かがあることを示唆、想起させるものもネタバレと考える過激派です。考察して楽しむタイプにとっては微量なネタバレも致命傷…

*2:ゲーム内のスクショ、おしゃれな服装やシチュエーションの写真も多い

*3:過去にハマったドリフェスやキズスト、ブキガミなどのゲームがサ終した経験者のためスマホやアケにはまるのは怖い

*4:アウラ=レン男性、がっしり体系褐色白髪と好きな要素を盛りすぎた、獣好きにやさしいFF14ありがとう

*5:FFTでは全員弓使い縛りでプレイなどを楽しんでいたレベルで弓使いが好きなので迷いなく弓

*6:なぜ2日間かというと翌日復帰を決めてからゲーム内時間四十九日は喪に服そうと思ったため

*7:カップリング好きオタクの感情

*8:肖像画とマメットは生きていないのでノーカウント

*9:なおFFTはちょっと別格にしておく

*10:そうやって乗り越えてきた展開も数知れず…同人誌即売会がお通夜になったこともありました